ずっと好きだと言えなかった
できればわたしの居ないところで食してほしかった。
ドキドキする。
千葉君の口に合うか分からない。
甘いもの、スキなのかな?
マフィン、スキ?
じーっと千葉君を見る。



「……ウマイ」

「え!」



目を見開く。
う、嬉しい、
嬉しいけどまさか言ってもらえると思わなかった。
千葉君ってそう言うのを言わないイメージがある。
だからジッと顔色を窺ってたのに。

美味しいって言われてホッとする。



「あ、ありがとう」



よ、良かった。美味しいだって。嬉しい。料理が下手なお母さんのDNAを受け継がなくて良かった…
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