ずっと好きだと言えなかった
仲良いなぁ……と先輩たちを見つめる。
当番の日に図書室に行くと先輩の彼女さんは必ず居る。
2人の学校生活は知らないけど本当に毎日一緒に居るかんじ。
誰の目から見ても幸せそうな2人が少し羨ましい。
「片瀬さん、傘貸しますよ」
「え?で、でも…」
傘を差し出してくる先輩は困ったように笑う。
「美希さんが煩いので受け取ってください」
「煩いなんてはじめちゃん酷い!――――わたし達はわたしの傘で帰るからセナちゃんにこの傘貸してあげる」
「貸すのは僕ですけどね」
「こ、言葉のあやだもん」
やっぱり先輩達は優しい。だってどう見てもセンパイは傘を持ってないのに――――…。
当番の日に図書室に行くと先輩の彼女さんは必ず居る。
2人の学校生活は知らないけど本当に毎日一緒に居るかんじ。
誰の目から見ても幸せそうな2人が少し羨ましい。
「片瀬さん、傘貸しますよ」
「え?で、でも…」
傘を差し出してくる先輩は困ったように笑う。
「美希さんが煩いので受け取ってください」
「煩いなんてはじめちゃん酷い!――――わたし達はわたしの傘で帰るからセナちゃんにこの傘貸してあげる」
「貸すのは僕ですけどね」
「こ、言葉のあやだもん」
やっぱり先輩達は優しい。だってどう見てもセンパイは傘を持ってないのに――――…。