ずっと好きだと言えなかった
そして少年は何を勘違いしたのやら。美少女を守るように立ちはだかる。若干足が震えてるのは気のせいではない。



「み、美希さんは僕の彼女です!」

「―――っはじめちゃん!」



眼鏡だってやるときはやる。勇気を振り絞って彼女を守るように庇う少年に心を打たれた少女。胸の前で手を組み、感動している。その大きな瞳は涙で潤んでいた。


当の本人、少女に声をかけた男子生徒は、何だコイツら…、と言いたげに眉を顰めた。
< 80 / 220 >

この作品をシェア

pagetop