ずっと好きだと言えなかった
視線に気付かれたことに肩が飛び跳ねる。
ビクッとしたわたしが面白かったのか、可笑しかったのか、千葉君は口角を上げた。


途端に恥ずかしくなる。
その不敵な笑みにドキリ。
俯き脈打つ心臓に耐える。
お、落ち着け、セナ。
やばい。
心臓がドクドクする。
ドキドキ?
バクバク?
とりあえず凄い脈拍数。
それもその筈。
だってあの千葉君がこんなに近くにいるんだから。
好き嫌い関係なく心臓は煩くなるだろう。
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