遠距離恋愛
『なんだ、残念。もしかして俺のことかなって期待しちゃったじゃん。笑』

またもや大きく胸が跳ねる。

期待って…期待って。
それって……。


『そうなの?残念ー(^ω^)笑』

うわっ、可愛くない返事…。

これじゃあほんとに全くタクヤに気がないような感じじゃん。

ほんとはそうじゃなくて…。

でも気持ち悟られるのは恥ずかしいし…。

照れ隠しというか、なんというか…。


『ふーん(´・ω・`)』

えっ、どうしよう!
なんか、どうしよう!


『どうして(´・ω・`)しょぼんなの??』

『わかんないの?ほんとフラワーは鈍いなぁ…。まぁ、そういうとこが可愛いんだけど。笑』

に、鈍い…?
それに、可愛いって…!


そんな…期待させるようなこと、言わないでよ。


ごろりと寝返りをうち、携帯の画面をじっと見つめる。

胸がキュンとなる。


もう私…完璧タクヤのこと好きじゃん。

好き…。

ほんとはとっくに自分の気持ちに気付いてた。


だけど…なんだか恥ずかしくて、とにかく戸惑って。

素直になれない…。





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