【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
でも離宮君居ないし……。
というか自分から誘うなんて無理だよ、
と思っていたら。
「あ、ねえねえ杏子ちゃん!」
と誰かに後ろから、肩をトントンと叩か
れた。
「へ……?」
誰かな、なんて思いながら後ろを向くと
、そこには二人の男の子が立ってた。
「あ、あの……?」
「杏子ちゃん達、まだ男子メンバー決ま
ってない?」
「は、はい……」
「んじゃさ、俺らと一緒になんない?」
そう言うと、もう一人の男の子の肩を抱
く男の子。
えっと確か……。
「萱島(かやしま)君と、千明(ちぎら
)君……?」
少しうろ覚えなその名前を呼ぶと、萱島
君がニコニコと頷いた。