【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
「そーそー!俺らの名前、覚えててくれ
たんだねーっ」
……まあ、さすがに同じクラスだから、
名前くらいは……。
今私と話しているのが、萱島双葉(ふた
ば)君。
ダークブラウンの髪の毛は無造作にセッ
トされていて、ニカッと笑うと、覗く八
重歯が印象的。
そして、萱島君の隣に居るのが、千明凌
斗(りょうと)君。
ウルフカットの髪の毛は、基本的に黒だ
けど、右側に二束くらい、赤みのある茶
色のメッシュが入ってる。
耳の軟膏に、黒いピアスがくっついてい
る。
ちょっと無口なイメージがあるかな。
「笹野!俺ら、笹野たちと一緒でもいい
ー?」
萱島君が、席に座っていた律希ちゃんに
向かってそう訊く。
「……杏子がいいならいいけど。でも、
萱島達なら他のどこのグループも入れる
でしょ」