【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
ちょっと怪訝そうにそう言う律希ちゃん
に、萱島君は苦笑いを浮かべた。
「いやー、だってどこのグループも、俺
か凌斗狙いの子が居るんだもーん」
「……あんた彼女居るんだから、別にい
いじゃん」
「彼女居るのに、このクラスの子達は肉
食なのですよ……」
ふう、と疲れたようにそう言う萱島君。
……肉食って、どういう事かな?
「その点、このグループはめっちゃいい
んだよ!杏子ちゃん、俺らに興味なさそ
うだし、笹野もなさそうだし!」
「あんたに興味もつ女の子の気が知れな
い」
「笹野、それは言い過ぎじゃない?」
律希ちゃんの言葉に、しゅーん、とする
萱島君。
そんな萱島君を放っておいて、律希ちゃ
んが私を見た。
「杏子、萱島と、千明君でいい?」
「あ、うん……っ!というか律希ちゃん
……」