【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
「なに?」
「萱島君と仲良しなんだね?」
そう言うと、律希ちゃんの可愛い顔が、
不機嫌そうに歪んだ。
それから、ちょっと睨まれる。
「冗談キツイから、杏子」
「え、あの……じょ、冗談とかではなく
……」
ほ、本当の事なんだけどな……?
でもあんまり、仲良しって言われたくな
いのかな、なんて思っていると。
「あはは」と笑いながら、萱島君が律希
ちゃんの肩を抱いた。
「まあねー!俺ら昔、恋人だったから!
」
ニコニコしながらそういう萱島君と、眉
間に皺を寄せる律希ちゃん。
「え……」
こ、恋人……?