【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~





「なに?」


「萱島君と仲良しなんだね?」



そう言うと、律希ちゃんの可愛い顔が、
不機嫌そうに歪んだ。



それから、ちょっと睨まれる。



「冗談キツイから、杏子」


「え、あの……じょ、冗談とかではなく
……」



ほ、本当の事なんだけどな……?



でもあんまり、仲良しって言われたくな
いのかな、なんて思っていると。



「あはは」と笑いながら、萱島君が律希
ちゃんの肩を抱いた。



「まあねー!俺ら昔、恋人だったから!




ニコニコしながらそういう萱島君と、眉
間に皺を寄せる律希ちゃん。



「え……」



こ、恋人……?





< 107 / 361 >

この作品をシェア

pagetop