【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
少なくとも律希ちゃんの方が何倍も可愛
い。
そう言うと、律希ちゃんは「相変わらず
の鈍感ねー」とケラケラと笑った。
いやまあ、鈍感じゃないけど……。
集合場所に行くと、もう萱島君と千明君
が居た。
そして……。
「ねー二人とも、途中で抜け出してうち
らと回ろうよー!」
「ちょ、抜け駆け禁止!うちらとにしよ
ーよ!」
「そっちだって抜け駆けじゃんー」
幾つかのグループの女の子達が、二人の
周りを囲んでいた。
わわ……、二人とも、すごい人気……。
それを見た律希ちゃんは、呆れたように
腰に手を当てて、笑った。
「皆すごい肉食よねー」