【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
ニコニコと笑ってくれるおばちゃんに、
私もそう言ってニッコリと微笑む。
そうしてから、トレーを受け取って、ウ
キウキ気分で席に戻ろうとした時。
───ドンッ……!
あまりにも浮き足だってか、周りを全然
見ていなかった私。
振り向いたその衝撃で、誰かにぶつかっ
てしまって。
「あぁ…!私の半熟オムライスぅ……」
私のオムライスが見るも無残な形に。
「ちょ、杏子っ!」
その時、どこからか焦ったような律希ち
ゃんの声が聞こえてきて。
え、と上を見上げれば。
「……あっ!」
「…………」
そこには、不機嫌オーラを放出しまくっ
てるあの氷の王子様が立っていた。