【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
そう言ったのは律希ちゃんで、私もそれ
に頷いた。
確かにちょっと疲れてきたかも……。
「んじゃ律希!俺となんか買いにいこ!
」
「はぁ?千明君と行けばいいでしょ」
「やだ!凌斗怖いもん!鬼畜だし!」
そう言って怯える仕草をする萱島君。
律希ちゃんはそんな萱島君を呆れたよう
に一瞥してから、「わかった」と行って
、萱島君と歩き始めた。
二人、取り残された私と千明君。
特に共通の話題もないし、ボーッとして
いたら。
「……あのさ、如月」
「ん?」
不意に千明君に呼ばれて、どうしたんだ
ろうと顔を上げた。
「……俺のこと、凌斗って呼んでくれて
、構わないから」
「……へ?」