【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~





頬杖をつきながら、そう笹野を見上げた
吉馬に、笹野が怪訝そうな表情を浮かべ
る。



「そりゃ、食べ終わったし……。なんか
、城田君、今日可笑しくない?」


「……可笑しい、って?」


「なんか、やけに構ってくるし……。新
手の嫌がらせですか」


「やだなあ、嫌がらせだなんてー」



ケラケラ笑いながらそう言う吉馬。



すると。



「律希もー行くのー?んじゃ、俺らも一
緒に行くー」



笹野の隣に居た萱島が、そう言って立ち
上がった。



その瞬間、僅かに。


吉馬の纏うオーラが、ピリ、と強ばった
気がした。



「なんで双葉まで……」


「いーじゃん同じクラスなんだし!」


「別にいいけど……」


「んじゃ決定ねー!凌斗も行こ!」






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