【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
パンダみたいな目、必死に大きくさせて
俺を見上げて。
香水くせーし。化粧濃いし。あれでイケ
てるとか思ってるんだからビックリだ。
「まったく、女の子に囲まれるなんて、
俺らイケメンの特権だぜ~?」
「黙れナルシスト」
自分でイケメンとか言うな。ていうか俺
はイケメンじゃないし。
こんだけ無愛想なのになんで構うんだよ
。マジで理解できねー。
つか……。
「お前は身体しか見てないだろ」
「……おいおい、人聞き悪いこと言うな
よお前」
ちょっとだけ困ったように笑う吉馬。俺
は事実を述べただけだ。
「とりあえず、今日だけ!お願い!」
「なんでそこまで食堂に行きたいんだよ
……」
はあ、とため息をつけば、ニヤッと吉馬
がほくそ笑んで。