【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~




夏休み開始から数日。


もちろん夏休み中も、皐君の家庭教師は
あるわけで。



夏休み中も無条件で皐君に会えるのが、
少し嬉しかったりして。



最近じゃ、数学だけじゃなくて他の教科
も教えてもらってる。



皐君はやっぱり、頭がいい。



「そういえば、杏子」


「うん?」


「凌斗になにか言われたりした?」



「……っ!?」




突拍子もないその発言に、思わず目を見
開く。



じ、と皐君の黒い大きな瞳に見つめられ
て、思わずたじろいでしまった。



「な、んも言われてない……よ?」


「へぇ…。何を言われたの?」


「!!?」



え、ちょ、えっ!


待って……あ、あれ?話が噛み合ってな
い!




< 183 / 361 >

この作品をシェア

pagetop