【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
ビックリして口をパクパクさせていると
、目を細めた皐君が手を伸ばしてきて、
バチン、と私のおでこを弾いた。
「はぅ……っ!?」
い、痛い……。予想以上に痛い……。
涙目になりながらおでこを擦っていると
、はあ、と皐君がため息をついて。
ちょっと睨むように私を見た。
「嘘ついてんのバレバレ。なんか言われ
たんでしょ」
「え、えっと……」
「……告白でも、された?」
「……っ!?」
いきなり図星を突かれて、ビクッと肩が
跳ねる。
な、なんでそんなに鋭いの……!?
告白、という単語にまたもや照れがぶり
返してきて、真っ赤になりながらおろお
ろとしていれば、皐君が不機嫌そうに眉
を寄せた。