【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
つ、つまり皐君の隣に……?
でも小首を傾げて、「おいで」なんて言
われたら行くしかないよ……。
皐君は、ズルい。
皐君の隣におずおずと腰をおろせば、皐
君は満足そうに笑って。
その笑顔のまま、
「で、なんて言われたの」
と、笑顔には似つかわしくない、低い声
でそう訊いてきた。
ん?あれ、幻聴かな。
うん。きっとそうだ。そうにきまってる
。
「……聞いてんの?」
「ひゃいっ!?」
げげげ、幻聴じゃなかったーーー!!
ビックリして皐君をみれば、もはや笑顔
すら消え去っていて。
「え、えと……」
「だから、凌斗になんてコクられたの」