【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
と、半ば睨むようにして訊かれた。
「え、えっと……。す、好きだって言わ
れました」
「他には?」
「ぅえっ!?……あ、えと、恋愛感情が
よくわからないって言ったら、俺が恋さ
せてやるって……」
そう言うと、皐君はく、と眉を寄せて。
「ふーん?」
と呟いたかと思うと。
「なあ……俺が教えてやるよ」
と言いながら、ぐい、と私に近づいてき
て。
「恋のカテキョもしてやろうか」
なんてイタズラに、笑ったんだ。