【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
ニコニコと笑いながらそう訊いてきた。
……? 誰だろう、この男の子達……。
「退いてくれますか。急用なので」
少し棘を含ませた口調で律希ちゃんがそ
ういうけど、その人達はやっぱりニコニ
コしているだけで。
律希ちゃんの顔が、どんどん強張ってい
く。
「退いてって言ってるでしょ?」
「ヒュー♪気が強いんだねー。ま、それ
はそれでいいけど」
「てか、どうしても退いて欲しいなら、
俺らと少し遊んでからね?」
遊んでから……?
この男の子たち、一緒に遊びたいのかな
……?
きょとんとする私に、男の子たちの一人
が手を伸ばしてきて、律希ちゃんに掴ま
れていない方の腕を掴まれた。
「俺こっちの子好みー♪ね、俺と遊ぼっ
か?」
ニコッと。
人懐っこい笑顔でそう誘ってきた男の子
に、私も笑いかける。