【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
「何して遊びたいんですか?」
すると、目の前の男の子はちょっとビッ
クリしたように目を見開いて。
それから、ニヤリと笑った。
「あれ、純情そうな見た目してんのに、
結構こーいうの、慣れてるんだ?」
ん?慣れてるんだって……何が?
「ま、それはそれで良いけど。んじゃ、
そうだな、もっと人気の無いとこにでも
──「行かねえよ」」
いきなり低い声が被ってきたと共に、掴
まれていた手首が急に軽くなって、見れ
ば男の子が横に吹っ飛んでいた。
……え!?え、どうしたの!?
ビックリしていると、ぐいっと腰を誰か
に抱き寄せられて。
「悪いけど、コレ、俺のだから」
そんな言葉に上を見上げれば、そこには
皐君が居た。
そしてすぐ傍には凌斗君もいて、さっき
の「行かねえよ」は、凌斗君のものだっ
たんだと気付く。