【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
今返されてるのは、数学のテスト。
それを"すごいじゃないか"って。え、ど
っちの意味で?
ある意味すごい、のすごいだったらどう
しようとハラハラしながらテストを見れ
ば。
「……えっ!!」
そこに書いてあった数字に、思わず目を
疑ってしまった。
う、うそ……。
「きゅ、97点……」
え、ほんとに?
6って書こうとしたのを、間違えて9に
しちゃった、とかじゃないよね?
半ば放心状態で席に着くと、私のテスト
を律希ちゃんが覗き込んでくる。
それから、ちょっと驚いたように声をあ
げた。
「杏子すごいじゃん!自己最高じゃない
の?」
「う、うん……」