【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
自己最高どころか、今回のテストのどの
教科より高いよ……。
「これなら順位もいいとこ行きそうだね
」
「う、うん」
そう。
いつもは数字が邪魔してなかなか上には
行けなかったけど……これなら五位以内
も夢じゃないかもしれない。
それもこれも、皐君のおかげ。
◆◆◆
「杏子ー、順位張り出されてるよー」
次の日。
学校に行くと、律希ちゃんがそう言って
私手招きした。
慌てて律希ちゃんの隣に行き、順位表を
見上げて思わず「ひぇ……」と声を出し
てしまった。
《3位 如月杏子 476/500》
と、3位の欄に書かれていたから。
「杏子、3位だって!すごーい!」
「ゆ、夢かな……」
「現実だよ!」