【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
瑞希さん、って名前で呼ぶくらいだから
、凌斗君とも関係があるんだ、きっと
。
「……そういうことかよ」
凌斗君は少し悔しそうにそう言うと、私
の手を引っ張り出した。
どこにいくの、なんてことを問う力も出
ないまま、ただ凌斗君に引っ張られてい
た。
やがて連れてこられたのは、小さな公園
だった。
そこのベンチに座るように促されて、そ
れからお茶を渡された。
「ありがとう……ゴメンね」
そう言ってお茶を受け取って、一口のむ
。
目が腫れぼったいや……きっと、いつに
もまして不細工な顔になってるんだろう
な。
なんて思っていると。
「……杏子。俺、杏子が好きだから」