【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
頭を掻きながらそう言った萱島君。
え、萱島君、別れちゃったんだ……。
ラブラブだって噂だったのに。
「え、別れたの?順調だったんじゃなか
ったの?」
そう思ったのは律希ちゃんも一緒だった
みたいで、驚いたようにそう言った。
「うん。……他に、気になる人が居て」
「……そうなの?」
律希ちゃんがそう言うと、萱島君は、は
ぁ、と深く息を吐き出した。
「うん。まあいいや……。じゃあ、そう
いうことだから」
そう言って去っていってしまった萱島君
。
「……結局なにしにきたの、アイツ」
律希ちゃんは訝しげにそう言いながら、
首を傾げていた。
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