【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
眉を寄せながら、そう真っ直ぐ私を見つ
めてきた皐君に、頷く。
すると、はあぁ~……、と深いため息を
つかれてしまった。
「……あのさ。どうしたらそんな話にな
るわけ」
「え、あの……えっと…」
「俺はさ、基本的に女は嫌いなの」
杏子だって知ってるでしょ、と言われて
、躊躇いがちに頷く。
「俺が好きな女は……好きになれるのは
、杏子だけなの」
そんな風にはっきりと言われて、顔が真
っ赤になったのがわかった。
皐君の言葉はストレートすぎて、照れて
しまう。
「だから、俺に彼女なんてもの、存在す
るわけがないんだけど。だいたい彼女な
んていたら、杏子にキスしない」
「で、でも……、」
「杏子にだから欲情した。キスしたいっ
て思ったんだ」
「……~っ、」
もう、やめてほしい。