【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~





さっきから、皐君の言葉は刺激が強すぎ
る。



恥ずかしすぎて死んじゃいそうだ。




どうしたらいいのかわからなくて視線を
さ迷わせていたら、いきなり片手で、顔
を掴まれた。



ほっぺたを両側から潰されたから、口が
タコさんみたいに突き出て、ものすごく
変な顔になってるきがする。



きゃあぁーーっ!!離してえぇ!、と叫
ぼうとするけど、こんな状態じゃ言葉を
発するのすら困難だった。



皐君が、少し呆れた眼差しで私を見下ろ
す。



「で?杏子はなんでそんな勘違いをした
わけ」



そう言いながら、掴まれていた顔を解放
してくれる皐君。



それから私は皐君を見つめた。



「あの、だって……。皐君が、綺麗な女
の人と、腕組んでるの見ちゃったから…
…」

「は?」

「前に……商店街で……」





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