【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
そう言うと、皐君は少し考えるようにし
てから、「ああ」と呟いた。
それから、く、と眉間に皺を寄せた。
「……あんなのとカップルに間違われる
とか、吐きそうなんだけど俺」
「えっ!?」
「……あれは、俺が世界で一番嫌いな女
だよ」
皐君はそう言うと、はぁ、と息を吐き出
した。
「あれ、俺の姉貴だから」
……アネキ…姉貴?
……え、お姉さん?……え。
「ええぇえ!?」
お姉さん、って。お姉さんって……!
じゃあずーっと、お姉さんを皐君の恋人
だと思って、苦しんでたの!?
「う、嘘……」
「嘘じゃねーよ」
「だって腕、組んでたのに……」