【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
【皐side】
「あら皐、偶然じゃない」
そんな"魔女"の声が聞こえてきたのは、
杏子と二人で手を繋いで帰ってる途中だ
った。
色々な誤解もとけて、付き合うことにな
った俺達。
さっきはマジで夢かと思った。
だってまさか、杏子も俺を好きでいてく
れただなんて、思っていなかったから。
もう今なら死んでもいいかも、なんて事
が思えるくらいに幸せだったのに。
そんな俺の幸せムードを容赦なしに壊し
てきた魔女───俺の姉貴。
いきなり目の前に出てきて、ニヤリと笑
った姉貴に驚いたのか、杏子は目をぱち
くりとさせていた。
◆◆◆
あれから。
とりあえず杏子を魔女から遠ざけようと
、姉貴を無理やり振り払い、杏子を送り
届け。
家に戻れば案の定、魔女が仁王立ちで待
っていた。