【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
その鋭い視線に思わず、表情がひきつっ
てしまう。
「なに。まさかもうされたの」
「や、あ、あの……」
されたっちゃ、されたかもだけど……。
でも、と少し目を伏せる。
「……でも、嫌じゃなかった、から…」
少し恥ずかしくなりながらもそう言うと
、律希ちゃんは一瞬黙ってから。
「王子め……。純情な杏子をこんな風に
しやがって……」
と低い声で呟き出したから、少しヒヤッ
とした。
い、言わない方が良かったのかな……。
なんてハラハラしていたら、突然上から
声が降ってきた。
「ふーん。付き合う事になったんだ」
「──凌斗君!」