【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
慌てて律希ちゃんに言い訳をしようとす
れば、有無を言わせないような声色で、
皐君がそう囁いてきた。
そう。
お昼休み、いつもの通り、律希ちゃんと
ご飯を食べようと思ったら、皐君と吉馬
さんがやって来て。
四人でご飯を食べることになったのだけ
ど……。
「いやぁ……俺もまさか、皐がここまで
になるとは思ってなかったなぁ」
私と皐君を見ながら、苦笑いでそう言っ
た吉馬さん。
そんな吉馬さんの視線の先、私は皐君に
後ろから抱き締められています……。
私は皐君の足の間に座らされていて、そ
れを後ろから腕を回して、皐君が抱き締
めている状態。
お昼を食べようとしたら、皐君に呼ばれ
て、気が付けばこんな状態になっていた
。
……でも…でも!
いい加減心臓がもたないよ~っ!
密着した所から、じわじわと体温が上が
っていく。