【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
それに比例するようにドキドキも増えて
いくし。
時折、耳朶や首筋に、皐君の吐息がかか
ってきて、そのたびにピクッと肩が跳ね
てしまうんだ。
「さ、皐君……!この状態じゃ、皐君が
ご飯食べられないよ……」
私はかろうじて食べられるけど……。
「要らない。ずっとこうしてたい」
「そ、そんなのダメだよ……」
「じゃあ杏子が食べさせてよ」
……ええぇ!?
ビックリして固まっていると、クスクス
と可笑しそうに吉馬さんが笑う。
いやいや笑い事じゃないですよ~!?
「あの皐が、誰かに甘えてるなんてすご
いレアなんだけど!俺らの前なんだから
少しは自重しろっての~」
「無理。杏子が足りない」
そう言いながら、更に私を強く抱きすく
める皐君。
わわわ、私が足りないってどういうこと
……!?