【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
さあ、律希は一体、俺に何回キスされる
かな?
「そ、んなの……ズルいっ……」
「今更、でしょ」
すると、俺をキッ、と潤んだ瞳で睨む律
希。
……全然睨めてないけどね。
むしろ誘ってんの?
「……」
「……ふーん。そうやって黙ってるつも
りなら、口開くまで、キスし続けるよ?
深いのを」
そう言うと、口をぱくぱくさせて、あわ
あわと真っ赤になる律希。
「や、やめ……んっ…」
「嫌じゃないくせに」
ああもうほんとに、可愛すぎる。
俺はにやけそうになる口元を抑えながら
、その小さな唇に、何度もキスを落とし
た。
吉馬って呼ぶまで、離さないから、ね。
(結局吉馬が得するだけ。)
【END】