【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
う~ん、男の子の気持ちはよくわからな
いなぁ……。
「男の子って難しいんだねぇ……」
「私からしたらあんたのその鈍感さのが
よっぽど厄介だと思うけどね」
鈍感って……鈍感じゃないもん。
だけどいくら鈍感じゃないって否定して
も、律希ちゃんは呆れたように笑うだけ
だったけど。
◆◆◆
「じゃあ、聞かせてもらいましょうか」
放課後。
駅前のカフェで、律希ちゃんと二人、向
かい合うように座って。
テーブルをバンッ、と叩きながら律希ち
ゃんが私に詰め寄った。
「お、落ち着こうよ、律希ちゃん!」
そんなにがっつかれると、ちょっと怖い
よ律希ちゃん……。