【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
・鬼×君臨×王子様との接点
そんなことがあってから一週間。あれか
ら離宮君とも吉馬君とも話していない。
相変わらず女の子に騒がれてるのはよく
見かけるけど、クラスも違うから、会う
機会だって無かったし。
ただ、ちょっと寂しいなぁ、なんて思っ
ちゃうなんて。
吉馬君が話しやすかったり、離宮君が。
離宮君の───あの、微笑みが。
脳裏にこびりついて、離れてくれないか
ら、なんだろうけど。
「あ、王子達じゃん」
昼休み、律希ちゃんがそう言ったのにつ
られて窓から校庭を見れば、離宮君達が
バスケをやっていて。
といっても、吉馬君がシュートしてるの
を、離宮君がポケットに手を突っ込みな
がらダルそうに見てるだけだけど。
「相変わらずギャラリーがすごいこと」
「ほんとだ……」
ちょっと呆れたような律希ちゃんの声に
校庭を眺めれば、女の子が沢山集まって
来ていて。
ほんとに人気者なんだなあ、なんて、改
めて思い知らされる。