【完】カテキョはイケメン王子様！～アブナイ恋のお勉強～

だけど今はそれを気にする余裕すらなく
、フローリングを見つめながら、ぷるぷ
ると震えていた。



そんな私に、告げられたのは。



「これで済むと、思わないでね？」



死刑宣告でした……。



◆◆◆



「あ、杏子ーっ！おは……」



翌日。



校舎に向かってとぼとぼと歩いている私
の後ろ姿を見つけた律希ちゃんが、いつ
もと同じテンションで私に挨拶をしよう
として、私の顔を見た瞬間、固まった。



おはよう、と続けられるはずだった言葉
は、おは、で止められて。



「おはよぅ……」



代わりに私がした、元気のなさすぎる挨
拶に、ようやく律希ちゃんが目を瞬いて
、フリーズ状態から解かれた。