【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
そして、怪訝そうに眉を潜める。
「なにその顔。ダークすぎてこっちまで
気分、萎えるんですけど」
「……律希ちゃん、今までありがとう。
楽しかったよ……」
「え、いきなり何」
突然、別れの言葉を言い出した私を、も
っと怪訝そうに見てくる律希ちゃん。
そんな律希ちゃんに、私は弱々しい笑み
を浮かべて見せた。
「……私ね、殺されるの。もうすぐ、鬼
に殺されるの……」
「ちょ、杏子、しっかり!ちゃんと説明
してっ」
私の肩をガシッと掴んで、前後に激しく
揺さぶる律希ちゃん。
あはは~、お花畑が見えてきたよ~。
「ちょっと杏子!」
「……見つかっちゃったの」
「え?」