【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~





「律希ちゃん、吉馬さんが嫌いなの?」


「へ?」



あの様子だと、あんまり吉馬さんを良く
は思っていなさそうだったし。



でも、教室とかで吉馬さんの話をしたり
する分には、普通だったのにな。



すると、律希ちゃんが「あー……」と煮
え切らない声を漏らす。



「嫌いじゃ、ないよ……むしろ───」



そこまで言った律希ちゃんは、いきなり
、「ああ、もうっ!」と叫ぶと、困った
顔で私を見た。



「私、ツンデレみたい」


「え?」



つ、ツンデレ……?



「それも、極端にツン要素が多い、厄介
なツンデレみたい。……素直じゃないん
だ、私」



はあ、と悔やむようにため息をつく律希
ちゃん。





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