【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
……う、うーんと…?
つ、ツンデレって…なんだろう?
よくわからないけど……。
「律希ちゃん、元気だして……?」
律希ちゃんの顔を覗きこみながら、よし
よしと律希ちゃんの頭を撫でると、微か
に律希ちゃんが笑った。
「……ありがと。杏子は可愛いね。お嫁
さんにしちゃいたいな、私の」
「ふふ。律希ちゃんのお嫁さんになら、
なってもいいよ~」
一緒に住めるし、楽しそうだもんね!と
ニコッと微笑んだら、律希ちゃんも笑っ
てくれた。
◆◆◆
すっかり忘れていた。
"そのこと"に気付いたのは、放課後、律
希ちゃんとドーナツ屋さんに行った、帰
りの事だった。