【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
離宮君が私の家庭教師!?
目を大きく開いて、ビックリする私を、
お母さんは冷ややかな目線で見てくる。
「今の会話の流れで気付くでしょ、普通
。杏子ってば馬鹿なの?」
はぅっ……!!
ば、馬鹿って言われた……。
ちょっとシュン、となりながら、離宮君
の目を真っ直ぐ見つめる。
それから、チョコンと頭を下げた。
「……如月杏子です。よろしくお願いし
ます……」
そういってから、頭を上げると、離宮君
も「ああ、よろしく」と返事をしてくれ
た。
……でもとりあえず、スパルタお姉さん
じゃなくて良かった……。
そのことにホッと胸を撫で下ろしている
と、生まれる疑問。
……なんでここに、離宮君が?