【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
いやいや、家庭教師だからとかじゃなく
てね?
どういう関係で、ここにいるのかなー、
って……。
ちょっと首を傾げていると、お母さんが
ニコニコと笑って、説明をしてくれた。
「皐君はね、お母さんの親友のお兄さん
のお子さんなのよ~」
「へ、へぇ…」
ちょっとややこしい気もするけど、まあ
お母さんの知り合いの子供って事だよね
。
なるほどね、と頷くと、お母さんがニッ
コリと笑い、
「じゃあ、始めてもらいましょうか」
って言い出した。
「え、今から!?」
「そうよ~。皐君も良いっていってくれ
たし。杏子、お部屋に案内して差し上げ
なさい」
ええぇ……。急すぎるよ……。
そんなこんなで、本日。
離宮君が、私の先生になりました。