【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
いつまでも沈黙してるわけにもいかない
し、とっとと中に入りたかったので、短
くそう言うと、後頭部をベシッといきな
り叩かれた。
「……痛」
そう呟いて、後頭部をさする。
いきなりなにすんだ、ほんと。
「ちょっと……!もっと何か反応してよ
ね!こっちだって恥ずかしいんだから!
」
「……恥ずかしいなら、やらなきゃいい
と思う」
「うるさい!人が下手に出たって言うの
に……もう知らない!」
ふん!と頬を膨らましてそっぽを向いて
しまった母さん。
……下手に出てたのか、今の。
「……じゃ」
「ちょっと待ちなさい!」
拗ねてしまったらしい母さんを放って置
いて、二階に上がろうとしたら、ガシッ
と腕を掴まれた。