【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
今はお昼時。
食堂はいっつも人気で、早く行かないと
席が無くなってしまう。もうそれで、何
度も痛い目を見てるから律希ちゃんも必
死なんだ。
私もそれをわかっているから、しぶしぶ
立ち上がり、食堂に急いだ。
◆◆◆
「良かったねー、席が空いてて!」
「うん。そうだね……って、随分ご機嫌
なのね、あんた」
ニコニコと笑っている私に、呆れたよう
な眼差しを向けてくる律希ちゃん。
さっきまであんなに落ち込んでいたのに
、と言わんばかりの眼差しだ。
「ふふっ♪だって今日はオムライスなん
だもーん!」
「ああ、それで……。現金な子ね、全く
。ていうかほんとにオムライスが好きな
んだから」
だって食堂のオムライス、美味しいんだ
もん!
日替わり定食(洋食)にたまーに出てく
るオムライス。