【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~




如月のイメージにぴったりだ。……って
、何考えてんだろ、俺。



「あの、座っていいですよ……?」



いつまでも俺が立っていたからか、恐る
恐るといったようにそう俺に言ってくる
如月。



俺はそれに「ああ」とだけ頷いてから、
部屋の中央に置かれている、テーブルの
所に腰をおろした。



それから、通学鞄も横におろして、顔を
上げると、如月が目の前で正座していた




……なんで、正座?



自分の部屋のくせに、と思っていると、
不意に、如月が口を開いた。



「……あの、離宮君……」


「何」



優しい、透き通った如月の声が、耳に残
る。



そこらの鬱陶しい女の奇声にしか聞こえ
ない黄色い声や、どうやったら出るのか
、不思議でならない猫なで声とは全く違
う。





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