【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
聞いててとても心地のいい……。
って、だから何考えてんだよ俺。さっき
からちょっと変だぞ。
それにしても、「何」って返し方は冷た
かっただろうか。
せめて語尾にクエスチョンマークくらい
、付けるべきだったかも。
俺は昔から、感情を表に出すのが苦手で
、どうしても冷たく見られてしまうし、
女共に近付かれないために、更に冷たく
してたからな。
なんて思いながら如月を見ると、特に気
にしていないみたいだった。
「大丈夫なんですか?」
「は?」
急に問われた質問の意味がわからなくて
、思い切り怪訝な声が出てしまった。
「だって、離宮君……女の子のこと、あ
んまり好きそうにないから……お母さん
が、無理言ったのかも、って」
だから、ごめんなさい。と小さく謝る如
月。