【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
【杏子side】
「えーっ、なにその超展開!!」
離宮君が私の家庭教師になってから、3
日。教えてもらったのはまだ、初日の一
度きりだけだけど。
そしてお昼休み、律希ちゃんにその事を
話すと、律希ちゃんはとてもビックリし
たらしく、目をぱちくりとさせていた。
「私もビックリしたんだよ?だって急に
リビングに、離宮君が居るんだもん!」
「そりゃビックリするでしょー!ていう
かよく引き受けたね、あの氷の王子様が
さ」
「うーん……」
私も最初、そう思ったんだけどね……。
でも、前も思ったんだけど……。
「離宮君、優しいよ?」
「は?」
あ、あれ……。
律希ちゃん、そんな怪訝そうにしなくて
も……。