【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
少し首を傾げて、離宮君を見上げる。
「……勉強、しないとなんだろ。数学」
……ああ!
やっと意味がわかって、私はブンブンと
何度も頷く。
「そうなんです!このままじゃ殺されち
ゃうんです」
鬼が来るんですよ!
私の言葉に、離宮君は一瞬怪訝そうな顔
をしてから、また真顔に戻って。
「……だからこれから…図書室で、やる
?数学」
と訊いてきた。
でも今日は月曜日。離宮君の来られる日
じゃない。
「今日は……月曜日ですけど……大丈夫
、なんですか?」
そう尋ねると、コクンと頷く離宮君。
「平気。だから家庭教師ない日は、図書
室で軽くやってこう」