【完】カテキョはイケメン王子様!~アブナイ恋のお勉強~
女のこと考えて気が緩むとか……あり得
ないし。
◆◆◆
「いらっしゃい!」
放課後。
その日は如月の家庭教師の日だったので
、家には戻らずにそのまま如月の家へと
向かった。
チャイムを押すと、勢いよく開いたドア
から出てきたのは、如月だった。
……なんだ。今日はいつにも増して元気
だな。
「先に部屋にあがってて下さい。私、お
茶とってきますんで!」
やけにニコニコしながら上機嫌の如月。
「わかった」
そう頷いて、部屋へと入ってからしばら
くすると、如月も戻ってきた。
「お茶でいいですか?」
「平気」
お茶の乗せられたトレイを受け取り、テ
ーブルの横に置くと、如月がいきなり俺
の側までやってきて、