『おとなのこい』
『わたしはおとな』
きっと私は
君より大人
引きつった笑顔を私に向けた君のとなり
キレイな黒髪が私をはね付ける
お腹を擦る彼女と
彼のお母さんと
彼のお父さん
「どんな子が生まれるかしら?」
私は大人だ
彼が私をこんなに早く大人にしてくれたからね
だからおばさんがいう意味なんてすぐ分かったよ
この部屋に流れる幸せな空気、すぐ読み取れたよ
あと1年で世間も認める大人だからね
「おめでとう」
笑って言えた
みんな
「ありがとう」
って言ってくれたし
君の目に
大人な私を映し出す
今までは近付くためにだったね
でも今は違う
離れるため
そして自分に言い聞かすため
私は大人でしょ?って