くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
乗るな……


舐めるなくすぐったいって!?


いったいなにをしてるのよ?


「あ……」


野島のため息にも似た声が漏れ聴こえた。


「そこ、触って。そう、固いだろ? うまくやってくれよ」


……は?


触る?


「あ……そう……いいぞ。うまいな、おまえ……クッ……はぁ……すげぇ、気持ちいい……あ、そこをもっと強く!」


はああっ!?


野島の……喘ぎ声……が聴こえてきましたが。


しかも、なんかキシキシときしむ音が。


「クッ……やべえ……気持ちよすぎる……」


は……はひふへほ!?


気持ちいい……なにが?


あたしは一生懸命にない知識を動員して考えてみた。


女性と男性が密室の2人きりでいたす気持ちいい行為っていったら……。



………………




ぎょええ~~~っ!!


あ、あたし……まさか……とんでもない場面に出くわしましたか!?


逃げようと思うのに、興味津々な自分が憎いい!


「クッ……やべ……出る……いきそうだ……」


は!? なにがでしょう?


あたしは耳を澄ませてたけど、なんだかだんだんと腹が立ってきた。


野島のうめき声を聴いた途端にカッとなり、思わず小窓に飛びつくと顔を突き出して夢中で叫んだ。
< 119 / 305 >

この作品をシェア

pagetop