くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
午後も野島はあたしと一切顔も合わさず口もきかずに授業を終えた。
その頃のあたしもすっかり意地になってたから、悲しいとかいうよりも腹立たしさでいっぱいで、野島がその気ならこっちもシカトする!って考えてた。
第一あたしは野島を怒らせるような覚えはないんだから、シカトする理由がわかんない。
そりゃあ細かい点で思い当たる節はないでもないけど、だからってそれだけでシカトするなら今されるなんておかしい。
ならばもっと前からされててもいいはず。
野島の一方的な無視はこんな風に本当に唐突に始まった。
家に帰ってもあたしがいると絶対に居間に出てこないし、朝ご飯は自分の部屋で食べる念の入れよう。
もちろんあたし以外の家族とは変わらずごく普通に接してる。
なのに、あたしが帰宅したり部屋から出てくるだけで、野島は入れ違いに部屋に戻るんだよね。
……いったいどういう事なのよ!?
シカトされた日の晩、あたしは眠れなくて夜空に吠えた。
「なんだよ、野島のバカやろ~~! 言いたいことがあるならはっきり言えっての、たわけがあっ!!」